3歳のお子様のお母さまより
「眼科にて【アトロピン】という点眼薬についてわかりやすいページを作ってほしい!
とのご要望がありましたので、わかる範囲で解説いたします。
(先生に詳しく聴けなかったとのこと)
瞳を開く目薬です。目の屈折検査のほか、弱視や治療にも使います。
アトロピンは、副交感神経の作用を抑制することが目的だそうです。
副交感神経の刺激により瞳孔は小さくなるため点眼にて瞳孔散瞳と調節麻痺をさせて
遠視や乱視、弱視などにおける屈折検査に用いられています。
そのため屈折検査前に、家庭にて1日2回(朝と夜)点眼を行い、
1週間後?来院後に視力、屈折検査になると思います。
弱視の治療の場合は、視力が良い方の目のみに点眼して
手元がぼやける状態にします。
それにより弱視側の眼の働きを促進させます。
低濃度アトロピン0.01点眼薬とは
1864年にアトロピンを近視の治療法として最初に推奨してから
2012年にシンガポール国立眼科センター(SNEC)にて
アトロピンの3つの低用量(0.5%、0.1%、および0.01%)の有効性と
視覚的副作用を比較した結果に基づいて
アトロピン0.01%は、0.1%および0.5%のアトロピンと比較して
最小限の副作用・近視の進行を制御する上で同等の有効性を発表しました。
(Ophthalmology 2012;119(2):347-54)
現在小児眼科にて小児の近視進行抑制治療して処方されています。
最低でも2年間以上の継続と定期検査受診になるそうです。
近視の進行を平均40%軽減させると言われています。
近視進行防止の治療は、保険適応外です。(自由診療)
近視が抑制できる!マイオピンという目薬について眼科医が解説!
今、親が近視予防で出来ること
現在の低濃度アトロピン0.01点眼薬の価格は
保険適応外にしてもかなりの高額と思います。
近視進行抑制治療が、保険適応になれば
是非皆さんにお勧めしたいですが、
それよりも重要と思うのが以下の2点です。
太陽光(バイオレットライト)が眼のドーパミンの放出を引き起こし、
眼球(眼軸)の伸びを減少させますので、1日平均2時間は外で日光浴!
室内でのデバイス使用に関してはブルーライトカットレンズを使用して
使用時間は30分使用したら10分休息・不適切な距離や姿勢をしない!
ブログで紹介している
「オンライン学習の今すべき子どもの近視予防」についてをご覧ください。