テクノストレスとは、以下の3つに分類されます。
コンピューター技術に適応できないという不安「テクノ不安症」
コンピューターに過剰な適応をする「テクノ依存症」
業務上でディスプレイを長時間使用することによる「VDT症候群」
「VDTはVisual Display Terminal(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)の略」
一番心配なのが、「テクノ依存症」の分類に属する「テクノストレス不眠」なのです。
テクノストレス不眠とは、
PCやスマホの画面から発せられるブルーライトが脳に過剰な刺激を与え、
脳が疲労してしまうことによって起こる睡眠障害です。
特に寝る前にスマートフォンをいつも操作する方は要注意です。
脳が就寝にて休息しないといけないのに、
スマートフォンの操作にて、逆に覚醒させてしまいますので
サーカディアンリズム(体内時計)が乱れて、
自律神経系や内分泌系、免疫系に悪影響を及ぼすわけです。
しかもブルーライトは睡眠障害だけではなく、
複数の様々な障害を同時に発生させますので危険です。
(図はブルーライト研究会HPより引用)
また、スマートフォンの使用で首が前に倒れることで、
首に集まっている重要な血管が圧迫され、血流が悪くなり、
さまざまな不調が引き起こされる「スマホ首病」も引き起こします。
(サンデー毎日で、2018年6月14日に記事がでました。)
しかも重症化するとかなり危険です。
首の筋肉の疲労から副交感神経が働かなくなり、
頭痛・眩暈・不眠・ドライアイ・ドライマウス・胃の不調・うつ病等引き起こします。
*2010~2015年で中高生の自殺率は31%上昇
米国でスマホが一気に普及した2012年を境に、
米国内で中高生の抑うつ症状や自殺念慮の経験者、自殺者が急増。
これを受け米サンディエゴ州立大学心理学教授のJean Twenge氏らが
中学2年生~高校3年生の男女計50万人超を対象に、抑うつ症状や自殺念慮の経験と、
インターネットでのソーシャルメディアの使用状況を調査しました。
13~18歳の男女の自殺に関する米疾病対策センター(CDC)の統計データと関連づけた結果、
2010年から2015年までに中高生の自殺率は31%上昇しており、
特に女子では65%上昇していました。
自殺念慮や自殺企図といった自殺につながりうる経験について調べたところ、
スマホやパソコンなどのデジタル端末を使用する時間が1日当たり1時間未満の中高生では29%に対して、2時間だと33%、そして5時間以上になると48%と、明らかに上昇するという結果が得られました。
(SankeiBiz 2018.2.14 から引用)
テクノストレス不眠の特徴として、症状が遅れて現れることが挙げられます。
今はまだ不調が現れていなくても、2〜3年後に症状が出てくる可能性があります。
症状が遅れて現れる上に、テクノストレス不眠であると気づきにくいことから、
医師の診察を受けるのが遅れてしまうケースが多いんです。
しかし、治療の開始が遅くなればなるほど、治るまでに時間がかかるんですよ。
夜は本来脳を休める時間なので、『床につく2時間前以降はスマホを使わない』などと決めて、
その分、身体をリラックスさせるようにしましょう。
ぬるめのお風呂にゆっくり浸かったり、軽いストレッチで血流をよくするのがおすすめ。
音楽を聴いたり、本を読んだりするのもいいですね
(一般社団法人 東京精神神経科診療所協会理事、浅川クリニックの浅川雅晴先生談)
浅川先生のコラムのリンクをまとめてありますので是非ご覧ください。
スマートフォン族の病気①
スマートフォン族の病気②
スマートフォン族の病気③
スマートフォン族の病気④
スマートフォン族の病気⑤
スマートフォン族の病気⑥
スマートフォン族の病気⑦
スマートフォン族の病気⑧
スマートフォン族の病気⑨
スマートフォン族の病気⑩